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コミック「しおんの王」 [書評・映画評]


しおんの王 8 (8) (アフタヌーンKC)

しおんの王 8 (8) (アフタヌーンKC)

  • 作者: 安藤 慈朗
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/23
  • メディア: コミック


この春までフジTV系列の深夜アニメ枠で放送されていたアニメの原作ミステリー将棋コミックの最終刊。原作者の「かとりまさる」は、実は女流棋士界でトップの位置にいたが数年前に棋界を揺るがす大スキャンダルで棋界を去った林葉直子であることを棋界関係者はみな知っている。

主人公は安岡紫音12歳。女流プロ棋士。8年前の惨劇から声を亡くしてふだんは筆談に頼る。
8年前、プロ棋士の安岡八段は、妻がピアノを教えていた近所の石渡家の娘紫音(しおん)に、戯れに将棋を教えたところ、希にみる才能でみるみるうちに棋力があがって驚かせた。子どものいない安岡夫妻はしおんを我が子のように可愛がり、ねだられるまま将棋盤と駒をプレゼントする。
事件はその直後に起こった。
ある夜、石渡夫妻は惨殺され、血みどろの将棋盤に血まみれの駒が並べられ、しおんがつったっているのが発見された。死体のおでこには何故か王将の駒が置かれていた。
安岡夫妻はしおんを引き取り養女としたが事件の後遺症でしおんは言葉を失っていた。しかし実際には犯人から「生き続けたければ言葉を忘れろ」と言われて、それが深層に残り事件の記憶も失っていたのだった。
養父の指導で将棋が強くなったしおんは女流育成会に入会し、1期目は全勝対決の最終戦に敗れてプロ入りを逃すが2期目で全勝でプロになる。1期目にはばんだのが斉藤歩という謎の少女。実は入院中の母親の治療費を稼ぐために性を偽って女性に化けた青年だった。
プロになったしおんに再び8年前の犯人の影が近寄ってくる。
危ない所を助けてくれた青年が実は斉藤歩の正体であることに気づいたしおんはより歩に近づき、二人はお互いに大切な友人になっていく。
もう一人女流棋士がいる。天才的な現名人を兄弟子にもつお嬢様の二階堂沙織。気楽な身分の彼女がしおんに出会うことで本気で将棋に向き合っていく。
現名人と、その弟のアマ有段者であり実業家の二人が、なぜかしおんにつきまとってくる。それぞれ目的が違うようで何を考えているのか不明。
斉藤歩を事情を知った上で生涯唯一の弟子にした神園八段。近寄りがたい存在であるけれど、安岡がしおんを引き取ることに悩んだときに援助の手を差し伸べた経緯もある。
養父の弟子で奨励会三段の久谷は兄替わりにしおんを守ろうとする。しかししおんの回りに次々と奇怪な出来事が起き、嫌がおうにもしおんは事件の記憶を蘇らせていく。
ここにもう一人、しおんの記憶を待っている人物がいる。8年間事件を追いかけていた刑事。彼の執念が事件の真相に迫っていく。
これらの人物がそれぞれの将棋にかける思いをぶつけあい、新しく出来た棋戦に向かい合いながら8年前の事件のひもをほどいていく。

TV版はいろいろ省略したり、あり得ない設定を加えたりもしたが、まあ事情もあるからしかたないが、少しはしょって終わってしまったような印象もある。原作本も事情もあるのだろうが、エピソードが中途半端になってしまったきらいもある。せっかく広げようとした世界が急に閉じなければならなくなるというような。
人物名にちょっと問題が起きないか心配なのがあるが、よくそのままで押し通したもんだ。クレームつく可能性もあったと思うのに。
将棋の場面はさすがに本格的。若干間違いもあったのだが気づく人がいなかったようだ。


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