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書評「リバース」 [書評・映画評]


リバース (講談社文庫)

リバース (講談社文庫)



TVドラマ開始前に読んでおこうと思った。

湊かなえという作家は不思議な作家である。その作品の多くが依頼を受けて書かれる。ある時はラジオドラマの脚本として、ある時はTV局開局何周年記念ドラマとしてその局の名物番組を作品内に織り込んでとか。
そして、この作品は、出版社からラスト1行を指定されたとか。曰く、ラスト1行での大どんでん返し。ネタバレになるので、それ以上の詳しいことは書けないが。

今回はこの作者にしては珍しく男性が主人公。
しかし読み始めて実に気持ち悪い。全体的に気持ち悪い部分が2カ所あったのだが、読み終えてみると、実はその2カ所がこの作品の重要ポイントだった。だから、最初に感じた一つ目の気持ち悪い部分から、読みながら犯人がわかってしまった。ついでながらラスト1行のどんでん返しも、最後まで解消されなかったもう一つの気持ち悪い部分が原因だったということで、最後の一行で解消されることに。

第1章で現在の状況が簡単に語られ、何やら曰くありげな出だし。実に気持ち悪い。そして第2章で3年前に起きた事件のことが語られていく。
はっきり言って、主人公が付き合っている女性に事件のことを語るのがこの章なんだけど、こんなに会話の一つ一つまで語るはずがないと思われる。この部分、小説的には逆にした方が自然なんだけどと思ってしまった。
第3章以降は素人探偵が事件を調べていく。途中ミスリードも入れているのだが、ミステリー読み慣れている読者はまず引っかからない。

主人公がもう一つ感情移入しにくい性格をしているのだが、それもまた計算の内だとわかっていく。真相に近づいていく過程でそれがわかっていく。TVドラマでは主人公は藤原竜也なんだが、彼でも悪くはないけれど、読みながら佐藤健が浮かんでしまった。
TVの宣伝で共演がデスノート以来の戸田恵梨香とあって、読みながら、それを書いちゃえばネタバレになってるじゃないかと、突っ込んでしまう。
事件で亡くなる人物を小池徹平がやるようだが、本を読んでいると全然合わないように感じてしまうのだが、まあTVドラマはいろいろ設定を変えるからいいのだろうか。何しろ原作では3年前の事件のはずなのに、TVドラマでは10年前の事件になってるし。ちょっと10年は長すぎるんじゃないかと。

しかしさすがは湊かなえだなと。最初は気持ち悪さが勝っていたが、どんどん引き込まれるし、読み終えると、その気持ち悪さも伏線になっていたことがわかって、恐れ入りましたとなる。

ついでながら公立学校では備品消耗品の購入は手続きもあって、業者に注文してきちんとした書類が必要なので、気軽に町の文具店や百均屋は使えないことが多いので、そこんところは別に不自然でも癒着でもないんだけど。

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