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映画「3月のライオン 前編」 [書評・映画評]

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絶賛する声が大多数の中、あえて言おう。期待はずれだったと。

内容はいい、確かに。しかしそれは原作がいいだけ。
将棋ファンでこの映画を見た人は100%原作コミックを読んでいると
言ってもいいだろう。原作は素晴らしいのひと言につきる。
そしてコミックからそのまま抜け出したようなキャスト。これは
絶賛物である。

しかし、映画だから映画オリジナルな部分があるのは当然だが、
残念ながらそのオリジナルの部分すべてがこの物語をだめに
している。監督は何もわかっていない。

対局シーンは嘘はない。しかし設定が大嘘。
後藤や幸田がタイトル戦で宗谷と戦った話などどこにもない。
また、新人王戦決勝のあの会場は何だ?
まるで地下の秘密組織での対局。だめでしょ、あんなの。

時間の関係で三番勝負が1局しかやらないのはしかたないと
しても、それでは盛り上がりに欠ける。主人公がサブキャラ扱い
していた島田に触れていく展開がおそまつ。研究会入りが
唐突すぎる。
また二階堂の物語ももっと深い話なのに、実に簡単になって、
友情物語が軽すぎる。

宗谷と島田のタイトル戦。ラストで主人公が走って行く場所は
控え室のはず。対局場に走って、彼は何をしたかったのか。
まさか助言しようなどということはないでしょうね。
おまけに対局終わって十分な感想戦もなしで名人が場を離れる
など、ありえない。感想戦をきちっとやって、駒を片付けるまでが
対局のはず。何ですか、あの礼儀知らずは。

ストーリーの順番を変えるのは仕方がないとは思うが、後編が
不安で仕方がない。
後編のあらすじを見ると、またまた原作にはない余計な話が
入っているような。

おまけに、まだ連載中の作品を、無理矢理原作者にラストを
聞き出して映像化するなんて、何様だと思ってるんだよ。
別に前後編2部で無理矢理終わらせなくってもいいでしょう。
もっといえば、途中で終わっても誰も文句は言わないと思う。

正直言って、後編を見たくないと思っているのだが、文句を
付けるためにも見た方がいいかも。でもきっと後悔するだろう。


ということで、前編は公開してから早めに見たにもかかわらず、
今まで感想を書けずにいた。でも、後編をやる前にひと言
どうしても言っておきたかった。

コミックの実写映画化にろくなものはない、とあらためて
思った。
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