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書評「百器徒然袋――風」 [書評・映画評]


文庫版 百器徒然袋 風 (講談社文庫)

文庫版 百器徒然袋 風 (講談社文庫)



前作「百器徒然袋――雨」の続編。京極堂シリーズのスピンオフであり、薔薇十字探偵社での事件を扱った物。前作が3話、今作も3作で、ど「僕」の苗字が明かされ、今作のラストで、読者も驚きの手段で本当の名前が明かされる。ということで、もう明かされる事実はない。
明かされたストリーテラーが実質主役なんだろう。このシリーズ、正確に表現するならば、「本島俊夫の災難シリーズ」と呼べばいいのかも。

合わせて6話の第1話で、榎木津探偵を知る人物から紹介されて事件の依頼に訪れたのが運の尽き。2・3話では興味もあったので、再三再四の忠告にもかかわらず近づいてしまって、とんでもない事件に巻き込まれて、もうたくさんというところで、今作では二度と近づくまいと決心したのにもかかわらず、不可抗力で関わることに。

後半の3話は連続したストーリーとなっていて、4話の事件をきっかけに6話でもってようやく解決するという、それぞれが独立した物語になってはいるが、続けて1巻という設定。そしてラストでは、主人公である本島俊夫が、もう彼等一味とは切れない関係になってしまったことを自覚することになる。

この4~6話、やけに本島俊夫の語り部分、プロローグが長い。そして、どういうわけか非常識探偵榎木津がまともな行動を取る場面も出て来る。
そもそも彼はあのキャラを実は演じていると言うことが明かされる。名前を少しも覚えてくれないというのも実は嘘で、知っているのに、単に面白いからからかっているだけだという。まあ冷めてしまうととたんに物語が面白くなくなってしまうのだから、ここが限界なのかもしれない。

ちなみに娘はこれを持っていなかったら、ブックオフまで行って購入してきた。

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